境小学校の校章
海抜995mの学校の周囲に咲く山桜を使っている。
山桜について
「敷島の 大和心を 人問わば 朝日に匂う 山桜」

 よく知られた本居宣長の歌のように、まだソメイヨシノがなかった江戸時代までは、山桜が桜の主流を占めていた。赤みの強い新葉に白い花が調和して咲く姿に気高さが感じられる。お花見の名所、吉野山も山桜が主流であり、この花こそ日本に古来からあった野生の桜の代表種である。
 
 この山桜は西日本が中心で、県内では南部だけに見られる。しかも多くはない。信州の大半は、葉や花の柄に毛があるカズミザクラ(霞桜、ケヤマザクラ)であり、この桜の花は白っぽく、葉と混ざり合ってそれほど花は目立たない。そのかわり、オオヤマザクラ(大山桜、蝦夷山桜、紅山桜)という、ひときわぬきんでた山桜が分布する。花は大型で、ピンクの色が濃く、しかも葉がでる前に花が咲く。県の北部ほど多く、大町市を始め各地で大山桜に囲まれた地域作りをと、郷土の山桜の植樹が進められている。
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